ひとりの人間が長い時間を
かけて書き残した記録は、
専門書では届かない
場所に触れる。
日記、詩、手紙、医療・カウンセリングの記録——そうした一次資料が、andnpの刊行の起点です。
刊行を前提とせず、まず資料の性質と可能性を丁寧に確認します。ご相談はいつでも歓迎しています。
アンネの日記、ハンセン病患者の手記。— andnp 編集方針より
その声が届いたのは、誰かが長い時間をかけて記録し、
それを届けようとした人がいたからです。
andnpが検討する一次資料の基準
以下のすべてを満たす必要はありません。ただし、これらの観点からご自身の資料を振り返っていただき、ご判断のうえご連絡ください。
長期にわたる記録の蓄積があること
数年以上にわたって書き続けられた日記、詩、手紙などの記録。時間の積み重ねが、一次資料としての深みをつくります。
福祉・心理・医療との接点があること
心理カウンセリング、精神科・心療内科の治療、グリーフ、福祉支援など、専門的なケアや支援の文脈を含む体験。
文芸作品として成立しうる言語の質があること
読者に届く言葉の力があるかどうか。情報の正確さとは別に、文芸作品として成立させるための言語的な素地を確認します。
執筆者本人が自ら書き記したものであること
AIが生成・補完した文章は、一次資料として受け付けることができません。一次資料の価値は、執筆者本人が時間をかけて書き記したという事実に根ざします。
どのような素材が対象になりますか
長期の日記・詩・手紙
数年から数十年にわたって書き続けられた個人の記録。特に、医療・心理・グリーフの文脈を含むもの。
医療・カウンセリングの記録
長期にわたる治療・カウンセリングのなかで生まれた記録。本人の言葉として残っているもの。
故人の記録を遺族が保存している場合
ご本人が亡くなられ、遺族がその記録を保管している場合も相談を受け付けています。倫理的な検討を丁寧に行います。
短期間の記録・エッセイ原稿・回顧録
エッセイや回顧録も、長期にわたる体験や記録を背景に持つものであれば対象になりえます。短期間の記録も、内容・分量によってご相談ください。
ご相談から刊行までの流れ
刊行を前提とせず、まず資料の性質と可能性を確認します。全ての過程で、著者・資料提供者の意向を最優先にします。
ご相談・資料概要の共有
メールにて資料の概要(期間・分量・内容のあらまし)をお知らせください。秘密保持を前提に対応します。
一次確認・面談
資料の一部をお送りいただき、オンライン面談でお話しします。この時点で費用は発生しません。
倫理検討・専門家確認
臨床心理・医療の専門家とともに、資料の倫理的扱いと刊行の可能性を検討します。
合意・編集開始
すべての条件・権利・倫理的事項に合意のうえ、正式に編集作業を開始します。
資料の扱いにおける倫理的配慮
andnpは、一次資料を扱うにあたり以下の原則を遵守します。これらは、刊行の有無にかかわらず適用されます。
著者・資料提供者の意向の最優先
いかなる段階でも、資料提供者が中断・取り下げを決定できます。その意向は無条件に尊重します。
秘密保持と第三者保護
資料に登場する関係者のプライバシーを守るため、必要な匿名化・確認作業を行います。
著作権・所有権の明確化
資料の著作権・所有権の帰属を書面で確認し、権利関係を明文化したうえで編集を進めます。
一次資料へのAI生成物の不使用
AIによって生成された文章を当事者の声として刊行することはありません。AI生成物の使用は行わないことを基本方針としています。
専門家による監修
心理・医療・グリーフケアの専門家による監修を経たうえで刊行します。
事実・倫理・分析・文芸の分離
確認可能な事実、倫理的判断、専門的分析、文芸的構成を明示的に分離し、読者が性質を判断できる形で提示します。
自費出版では、ありません。
andnpは、お預かりした一次資料を「商業出版」として世に送り出します。費用をご負担いただく自費出版とは異なり、企画・編集から印刷・製本、装丁、全国の書店流通、ISBNの取得・書誌登録まで、出版社としての責任のもと一貫した体制で刊行します。
ISBNの取得とJPRO(出版情報登録センター)への書誌登録は、全国の書店・取次の商業流通に乗るための証です。あなたの記録を、確実に「本」として社会に届けます。
出版体制の詳細を見る実例:ひとつの日記が、一冊の本になりました。
著者・雛瀬ななが16歳から約20年綴り続けた日記を原資料に、書籍『インサイドアウト「内なる子ども」を癒す』を商業出版として世に送り出しました。あなたの記録にも、同じ可能性があります。